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フランスパンと相性の良いものといえば、チーズやワイン。フランスパンが日本にまだ普及していない頃は、フランスパンに合うおいしいチーズやワインもなかなか手に入らなかったと言います。今では、スーパーに行けば、ずらりと並んだヨーロッパ各国のワインやチーズの種類の豊富さに驚かされるほど。フランスをはじめとした海外の食文化も、この数十年ですっかり根付き、身近なものになったということでしょう。

ワインにはフランスパン―その黄金の組み合わせは誰もが納得するところですが、この季節の気分としてはやっぱりワインよりビール!ですよね。実はフランスパンは、ビールのおつまみを作るのにもうってつけの素材なのです。

たとえば、乾杯のビールといっしょにいただくおつまみメニューとして人気のブルスケッタ。他にもガーリックトーストやチーズトースト、好きなお惣菜をのせてカナッペスタイルでいただくのもいいでしょう。フランスパンは、それ自体にクセがないのでどんな素材と組み合わせても味が喧嘩しません。

食べるシーンや食べる人のお腹の空き具合に合わせて、自在に味を変え形を変えることができるフランスパン。主食と呼ばれながら、麺やごはんのように「締め」メニューにおさまることなく、お酒タイムの真ん中におつまみとして登場できるなんて、何ともすばらしい万能選手だと思いませんか?

もし近々ホームパーティーの予定があるなら、よく冷えたビールと、ぜひフランスパンを1本用意して。おつまみを作ったり、メインディッシュに添えたり。それでも万が一残ったら、次の日の朝食にしてしまえばいいのですから。

大学時代の女友達と夕暮れの海へ向かった。

砂浜をとりとめもなく歩いてみたり、
サーフィン帰りの男性を品定めしたり、
暮れる海岸線をやたら写真に撮ったり、

今年の夏を惜しむように全身に日光を浴びて
夕日に染まる海岸を後にした。

少し砂が残ったスニーカーと
潮の香りが残ったTシャツから抜け出して
冷房の効いたアパートに戻ってくる。

二人でキッチンに入り
つまみのブルスケッタを用意する。

ざく切りトマトにオリーブオイルとレモン汁。
少し濃い目の味付けをして、トーストした
フランスパンにのせる。

すこし辛口のビールと一緒に。
少し日焼けした腕を時々気にしながら、
仕事の内容、上司の愚痴、明日二人で行くエステ、
二人の間では次々とテンポよく話題が進む。
ビールの空カンもコロコロと転がってゆく。
あっという間にブルスケッタもなくなってしまう。

一時、トーク中断。

冷蔵庫にクリームチーズが残っているから
明太子と混ぜてディップを作る。
スティック状にカットしたパンにつける。

冷えたビールも補充してトーク再開。

今年の夏は出会いはなかったよね、と
自嘲気味に笑いあうけれど
こうやって気ままに二人で時間を過ごすことが
何よりも楽しい。

それでも少し寂しくなっているのは
過ぎ行く夏のせいと言い訳して
友人同士で会話を深めてゆくのも、悪くはない。

酔っ払ってはじけて、記憶まで飛んじゃっている子を見ると、
少しだけうらやましい。パン食系女子は、決してお酒はきらいじゃない。
けど、すごく強いわけでもない。飲んでいてもどこか冷静な自分がいつもいて、
酔っ払うことをセーブしてしまう。明日仕事だなとか、
帰ったらあれとあれをしてとか、雑念がじゃましてはめを外せない。
今日も終電に間に合っちゃったな、と正しい自分を少しだけさびしく思う
こともある。飲みの席での武勇伝とは無縁な、隠れ優等生ともいえるのが
パン食系女子なのです。

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